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NPOマネジメント  3年次前期  2単位

<授業内容>
 「経営」とか「マネジメント」と言えば、もっぱら営利を目的とする会社、企業のことと思われがちである。しかし、世の中には政府機関や自治体ではなく、しかも営利を目的としないで、人々が自主的に集まって力を合わせ、極めて重要な役割を果たしている組織がある。こうした民間の非営利組織が、広い意味でNPOと呼ばれる組織である。

 英語の「Nonprofit Organization」または「Not-for-Profit Organization」の頭文字をとったものであるが、アメリカでは建国の時代から、教育や文化、健康や福祉、国際交流、環境保護などで実に大きな役割を果たしてきた。戦後の日本社会では、多くのとくに男性は会社の仕事に没頭し、社会のことはすべてお役所任せにしてきた。

 転機が訪れたのは、1つは80年代に企業経営の海外進出が進み、アメリカ社会に踏み込んだビジネスマンが、アメリカ社会では企業やビジネスマンが地域社会への貢献に深く関わっていることに気づいたことである。2つ目には、1995年の阪神・淡路大震災に際して、政府や自治体の無力さを思い知らされ、ボランティアやNPO、NGOの素晴らしい活動に目を開かされたことである。

 1998年には日本にも「特定非営利活動促進法(通称NPO法)」が成立し、政府や都道府県の認証を受けたNPO法人が次々と誕生し、社会的に意義のある重要な課題に取り組む姿が見られるようになっている。しかし、そのマネジメントは、営利企業の場合とは大きく異なる点が少なくない。そこでこの授業では、まずNPOの意義を確認した上で、その設立の手順や、活動を効果的に進めていくためのマネジメントのあり方について理解を深めていく。    

<授業計画>
1.NPOとは何か?−NPOの概要と、講義の進め方
2.NPO法の誕生−NPOとNPO法人
3.NPO法人設立の手順
4.NPOのミッションとトップマネジメント、評価
5.NPOにおけるマネジメントとボランティアの確保
6.NPOにおける資金の確保と会計、税務
7.NPOにおけるマーケティング
8.NPOにおける事業計画
9.ゲストによるNPOの実例紹介(1)
10.ゲストによるNPOの実例紹介(2)
11.ゲストによるNPOの実例紹介(3)
12.ゲストによるNPOの実例紹介(4)
13.期末試験
14.期末試験の解説

<授業運営>

 パワーポイントを活用した講義中心の授業となる。「授業時間外に毎週4、5時間をかけて自分で勉強する」という大学教育本来のあり方(本学の「単位制度」参照)に立ち返り、各自が問題意識を持って積極的な研鑽に努めてほしい。

 授業で用いるスライドは、当日夜には「松岡紀雄教授のページ」(http://matsuoka007.com)に公開されるので、授業中のメモは最小限にとどめ、授業中は教授やゲスト講師、スライドを向いて講義に集中してほしい。

 毎回、授業のキーワード20個以上、要点5項目(単語ではなく文章で5ヵ条)、授業内容に対する感想、質問をメールで送信することが求められる。実社会は、まさしくメールの時代である。指示に従った適正なメールの送信や、社会人として恥ずかしくないマナーの修得に努めてほしい。

 なお、授業に欠席した場合も、上記ホームページで講義スライドを確認し、友人に授業内容について教えを乞い、その上で的確なメールを送信することを怠ってはならない。社会人になってからは、「休んだから知りません」という言い訳が通用しないことを心に刻んでほしい。

<評価方法>

 期末の定期試験(自筆のノートのみ参照可)の成績に加えて、授業への出席、積極度、授業の始めや終わりに行うスモールテスト、毎週のメールの内容、その他レポートの成績などから総合的な評価を行う。3回以上欠席した場合は、原則として単位が認められない。特別の事情がある場合は、翌週までに文書(A4)で教授に届け出なければならない。

<使用書>
必要な場合は、随時プリントを配付する。

<参考書>

<講義資料>
本年度の公開は終了しました。




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