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-目次-
1.和菓子について
2.和菓子の種類
3.和菓子の材料

1.和菓子について
 和菓子という呼び名は洋菓子に対する日本のお菓子という意味をもっている。明治時代以降おおくの洋菓子が日本に入ってきたために、和菓子という考えができたといわれる。
 菓子のもともとの語源は、江戸時代より前は果物のことを水菓子と呼ばれ、果物が菓子の始まりという説がある。現在では,菓子と呼ばれるものは多岐にわたっている。なお西欧には、日本の「菓子」という言葉にあたる言葉は無く、ケーキやその他のものを総括して言い表す言葉はないそうである。
 ちなみに現在、6月16日が「和菓子の日」と設定されている。

 菓子という言葉の始まりにはいくつかの諸説があり、「江戸時代よりも前の時代では、果物のことを水菓子などと呼んでいて、果物が菓子の祖先であるから」というものや、「果物のことを菓(このみ)と呼んでいた時代があり、この言葉から菓子と呼ばれるようになった」というものがある。


2.和菓子の種類
 和菓子の分類にはいくつかの分類があるが、おおまかには以下のようになるようだ。

生菓子 流し物 水羊羹、など
練り物 練り切り、練り羊羹、など
蒸し物 蒸し羊羹、ういろう、など
餅物 柏餅、大福、桜餅など
焼き物 きんつば、どら焼き、など
半生菓子 最中、かすてら、など
干菓子 揚げ物 かりんとう,揚げあられ,揚げせんべい
あめ物 千歳飴、など
打ち物/押し物 らくがん、など
おこし
掛け物 金平糖、など
砂糖漬け菓子 甘納豆、など
米菓 おかき、あられ、など
豆菓子 五色豆、いり豆、など
焼き物 八っ橋、せんべい、など

 

2-1.水羊羹
 羊羹の種類のひとつ。寒天を煮て溶かした中に小豆餡を加えて混ぜ、それを容器に流し込んで固めたもの。夏向きのお菓子のひとつ。

2-2.練り切り(練り切り餡)
白あんに砂糖を加えて火にかけて、よく練りつくる。いろいろな形の木型にこの餡を押し付けて形を作ったりいくつかの色に染めた餡を練り合わせ、細かい細工をして、あん菓子をつくる。


2-3.ういろう
 蒸し菓子のひとつ。うるち米の粉をふるって砂糖、水を加えて練り、箱に入れて蒸したお菓子。名古屋や京都、小田原などの名物としても知られている。


2-4.柏餅
新粉で円形の平たい餅に、小豆の餡や味噌の餡をいれて、餅を二つ折りにして、柏の葉で包んだもの。端午の節句を祝ってつくる。


2-5.きんつば
小麦粉を水でこねて薄くのばし、つぶしあんを包んで、刀のつばのように円形か四角で平らにして、油をひいた鉄板の上で焼いたもの。「きんつば」の名前の由来は刀の鍔に由来するという。


2-6.最中
もち米をこねて薄く延ばしたものを、型に合わせて様々な形にあわせて焼き、それを皮として2枚あわせて、中にあんをいれたもの。


2-7.かりんとう
小麦粉に砂糖を加えてこねて、細長く切って油で揚げ,黒砂糖の糖衣をつけて乾燥したもの。油菓子ともいわれる。


2-8.千歳飴
水飴を煮詰めた引飴を、紅白に染めて細長い棒状にしたもの。鶴亀など縁起が良いとされる絵柄のついた袋につめられる。七五三のお祝いにつかわれる。


2-9.らくがん(落雁)
うるち米や小麦などの穀粉に砂糖を加えて、水、水あめで練り、型に入れて固めて、型から出した後に乾燥させたもの。

2-10.金平糖
周囲に角のような突起がある小さな砂糖菓子のこと。語源はポルトガル語のコンフェイト(confeito、砂糖菓子という意味)からきているという。

2-11.甘納豆
あずきや、いんげん豆などの豆をゆでた後に、糖蜜で煮詰めて砂糖をまぶしたもの。平塚市近辺だと「落花生納豆」などがある。

2-12.おかき
餅を薄く切って乾燥させて、焼いて焦げ目をつけたもの。

2-13.五色豆
京都の名物のお菓子の一つ。色をつけた豆菓子で、5色の色があるためこの名前がついている。

2-14.八つ橋
京都の名物のお菓子の一つ。短冊形のにっけいをきかせたせんべい。



3.和菓子の材料
 和菓子を作るためにはいろいろな材料が使われています。砂糖というもの一つをみても、多くの種類がありどれを使うかによって、そのお菓子の風味や味わいが違ってきます。ふだん何気無く食べているお菓子ですが、そのお菓子の材料を知ることで新たな発見があるかもしれません。 

3-1.砂糖
 和菓子では、上白糖、グラニュー糖、白ざらめ、黒砂糖、和三盆などを用います。グラニュー糖などの精製度が高いものはあっさりとした甘みであり、黒砂糖のような精製度が低いものは、甘みが強く独特の風味ををもっています。和菓子を作るときには、それぞれの性質・特徴を考えて使い分けていきます。

また、砂糖には菓子に甘みをつけるだけではなく、菓子を作るうえでいろいろな働きをもっています。例えば、砂糖には水を引き付ける性質があり、その水分を離そうとしないという性質があります。この性質によって長い間しっとりとした柔らかさを保てることになります。これ以外にも砂糖を卵や小麦粉などとあわせて加熱すると、たんぱく質と糖分が反応して、つやや焼き色がでてきます。


3-1-1.ざらめ糖
精製糖のなかでも最も純度が高いもので、上品な甘みが特徴です。

3-1-2. 上白糖
日本で一般的に砂糖と呼ばれているものになります。一般に調理用としてもっとも使われているものです。

3-1-3.グラニュー糖
ざらめ糖を細かくしたもので、さらさらとした結晶で溶けやすいものです。純度が高いため、上品であっさりとした甘みがあります。

3-1-4. 黒砂糖
さとうきびの糖液を精製しないで糖蜜とともにかためたものです。色は褐色です。沖縄県が主要な原産地です。

3-1-5. 水飴
でんぷんからつくられる透明で甘味を持つ甘味料です。


3-1-6. 和三盆糖
独特の製法で作られる砂糖で、黄色がかかった白色をしています。結晶が細かく、適度な湿り気をもっていて、熱を加えると香りが消えるという性質を持っています。口にいれるとすっと溶けて、上品な香りと甘さがある砂糖です。主な原産地は徳島県、香川県です。ただし、生産量が少ないため、価格は高くなっています。


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